2024年1~8月期の輸出量は606万トン(前年同期比4.72%増, 578万トン)であり、今年はより輸出需要が強くなっている。主要仕向地はフィリピン(前年比19%増)、インドネシア(前年比25%増)、マレーシア(前年比11%増)、キューバ(前年比225%増)、シンガポール(前年比20%増)となっている。S/A cropの収穫は9月下旬まででほぼ完了し、生産量は例年比20-25% 減少する見込み。ベトナム北部を襲った猛烈な台風ヤギによる洪水被害もあり、ベトナム国内のコメ価格は強含んでいる。北部での台風被害はS/A cropの収穫に影響を与えただけでなく、次期A/W cropの作付け遅れも指摘されているこれらの影響によりベトナムの年末コメ在庫量は昨年対比極めて低い水準となる見込みである。VND/USD為替レートが6-7月対比で4.2%VND高となっていることも輸出価格を押し上げる要因のひとつとなっている。
その他:
- 昨年のラニーニャ現象の影響のためか、より激しい暴風雨、洪水などの異常気象が長期化しており予測不能な自然災害の増加が懸念される。
- アメリカ大統領選挙が控える中、VND高/USD安傾向がいつまで続くのかも今後の米輸出価格に大きく影響を及ぼす。
参考価格:
Reporter:
Nguyen Nam Hai (Mr.) - KANEMATSU VIETNAM